遺された家族が困らない“終活”

今年も暑くなって来ましたね~
この連載も色々なことを書いてきましたけれども、この辺で再び終活について総合的に考えてみたいと思います。

最近、感じるのですが、終活相続対策に関する情報がやたら多すぎると思いませんか。

何年か前、まだ終活という言葉が使われ出した頃、

まだまだその言葉自体に嫌悪する方が多くいらっしゃいました。

下手に終活という言葉を投げかけるや否や

「ちょっとあんた何言ってんのよ!私を死なせたいわけ!!」

食ってかかられたことが随分とあったものです。

今となっては懐かしいです。

 

しかし時は流れ、いつのまにか終活と言う言葉も慣れ親しんだものとなり、

気が付けば情報がありすぎて「結局、私は何をすればよいのでしょう」

思えてしまう今日この頃なわけです。

その気持ちよーくわかります。

私もまったく同感です。

 

そこで「こんな時はこうしてみましょう」というのを考えてみました。

まず、「今後、自分にはどのような困り事が起こるのか」

そして「家族はどのようなことに困るのか」を改めて考えてみて下さい。

 

考えてみて想い浮かんだことを、特に順番など関係なく書き出してみることです。

少し時間をかけて、どんどん書き足していってみるのも良いと思います。

だいたい書き出しが終わったら、それを改めてよく見直し眺めて読み込んでみることです。

すると、何となくグループ分けをしたくなります。

 

例えば、

① 介護や医療(終末期も含む)のこと
② 葬儀やお墓のこと
③ 財産のこと
④ その他(貴重品の保管場所など)のこと

というような具合にです。

病気や怪我、介護などは、実際に直面すると家族や第3者の協力が不可欠になります。

「認知症になったらどうするか」

「後見制度や事前に家族信託を利用すべきなのか」

「延命治療の判断はどうするのか」

 

など、考えるべきことはたくさん出てきます。

さらに亡くなった後のことは、自分で行うことはできません。

亡くなった後には葬儀や役所への手続き・納税や遺品の整理、
そして遺産の分割など多岐にわたります。

これらのことは誰かに行ってもらう必要があるのです。

せめて行ないやすいように「準備をしておいてあげる」という考え方をもてばよいのです。

完璧にしてもよいですが、完璧でなくてもよいと思います。

 

書き出して整理してみると準備すべきことの優先順位も見えてきます。

そして、今なら考える時間も相談する時間も調べる時間も充分にあるはずです。

「自分には大きな遺産はなく、亡くなっても迷惑はかけない」という方がいらっしゃいます。

しかし、実際は誰かに何かをしてもらう必要はあるものです。
遺された家族が困らないよう必要な準備はしておきたいものです。

準備の心掛けとして必要以上の準備はせず、家族に任せてしまう部分もあって当然ですが、
家族が困らない程度の準備はしてあげましょう。
それが『良い終活』になるのではないでしょうか。

さあ、とにかく頭の中でごちゃごちゃになっている考えを紙に書き出して整理してみましょう、

きっとよい道筋ができますよ!

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まちの専門家グループ株式会社ラックコンサルタント
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