皆さまは「遺言」に関してどのような印象を持っておられるでしょうか?
・財産
・遺産相続争い
・損得
・犬神家の一族
などなど
遺言に対するイメージは様々だと思われます。
共通して感じるのは、自分自身には関係のないことと思っておられる方が大多数を占めていることです。
欧米などでは、遺言がとても一般的です。
なぜなら…
相続人がハッキリしていないからなのです。
アメリカなどではもはや慣例となっている、著名人の死亡と同時に全米各地で所縁(自己申告)の人が手を挙げる行為。
遺言がなければ、手を挙げた人が相続人とみなされ、相続できるからなのです。
そのため、欧米などではキチンと遺言を作るというのが一般的なのです。
日本で遺言が一般化しない理由として「相続人がハッキリとしている」という事が挙げられます。
日本では当たり前の戸籍制度、これは世界唯一のもので日本だけにしかありません(正確には日本併合時の台湾や朝鮮なども)。
この戸籍のおかげで、関係のない人間が手を挙げる余地をなくしているのです。
尤も日本人の矜持としては、そんなことする者はいないと思われますが…
戦前では、家督制度を基に長男が「家」を相続するとされてきました。
現代日本では国民の権利意識も移り変わり、相続は平等に行われ法定相続の定めがあります。
一つ例を挙げるとするならば、介護等の場面ではどうでしょう。
親の面倒を看るのが当たり前の価値観は薄れ、看護のための費用負担を誰が持つかの譲り合いです。
家督制度であれば、親の面倒は長男が看ることがほとんどでしたが、今ではやはり、親の面倒を看た子供に「自分の財産を他の子供より多く相続させたい」とう考え方も出てくると思います。
このためには、なにかしら策を講じなければなりません。
一番簡単ですぐに用意が出来るものが「遺言」です。
介護等の問題だけでなく、子供が複数いたら状況は様々です。
公平と平等は違うのです。
また子供がいない場合などは、なおの事、遺言が必要です。
まちの専門家グループでは「自筆証書遺言作成キット」の用意がございます。
大手書店などでも遺言作成キットは販売されていますが、専門家のアドバイスはついていません。
ご自身が初めて着手する法的な準備は、専門家のアドバイスを受けながら作成すべきと考えます。
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- 昭和54年の開業以来一貫して「お客様第一」の姿勢を徹底しております。 進化する生活の町「武蔵小杉」を基盤にもっとも身近なリーガルアドバイザーを目指し、総勢35名のスタッフで業務を行っています。 お客様との「信頼関係」それが私たちの財産です。 これからも、お客様のおかげで私たちがあることを忘れずに、お客様第一主義 を徹底いたします。
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