永代供養の「永代」ってどういう意味?

とある日曜日の朝、新聞を開くとドサッとばかりに折込広告がテーブルにひろがりました。

その時一番に目に飛び込んできたのが『永代供養ができる!!』という大きな黄色い文字。どこかの霊園の広告です。

起き抜けの眠い目にも眩しい真っ青な空と緑鮮やかな広大な芝生、そして庭園の先にお洒落な墓石が点在する写真。

さらに、「合祀墓併設・お墓の引越・宗教不問・ペットと一緒・墓じまい不要・完全個別納骨」の言葉が踊り、とどめとばかりに「今話題のガーデニング式樹木葬が誕生!!」の赤い文字。

ここ1~2年終活セミナーの講師を仰せつかっている身としては、どうしても惹きつけられてしまう素晴らしい出来の広告でした。

家から割りと近そうなので、「ハイキングがてら見に行ってみようかな」と思ってしまいました。

さて、今回はこの「永代」という言葉について少し触れてみたいと思います。

因みに誤解をされている方がたくさんいらっしゃるようですが「永代」とは永遠に続くということではありません。

長い間、つまり「一定の契約期間」という意味で、その契約期間中はご家族の代わりに供養とお墓の管理をしてもらい、その契約期間が過ぎれば、例えば遺骨が合祀されるという具合です。

当然ながら月々の管理料というものがあります。

また設定される期間も13回忌の13年や33回忌の33年など、まちまちです。

現在、永代供養の契約内容は多種多様を極めており、自分が希望としていることはどんな契約なのか、よくよく整理してからでないと選ぶことが出来ないくらいになっております。

お墓の問題で最初に考えるべきことは「跡継ぎがいるかいないか」、または「継承させるかさせないか」ということです。

核家族化が進んできた結果、お墓は代々受け継がれることが前提ではなくなってきているのです。

「子供にはお墓のことで煩わしさを感じてほしくない」と考える人が多くなってきており、このような時代背景において「永代供養」は非常に注目されてきているわけです。

最近は檀家を基盤とするお寺のいわゆる寺院墓地であっても永代供養エリアを設けて、「宗旨・宗派・国籍も問わない」というお寺も出現しております。

永代供養墓はとにかく契約形態が増えすぎてしまったため、決めようとする時に物凄く迷うと思います。

運営主体や供養の内容、「一定の契約期間」が過ぎた後どうなるのか等々、細かい部分までよく確認してください。

皆さん、これも終活のうちのひとつなんですよ。

あっ、もちろん永代供養ではなく寺院墓地を購入して、そこを自分の菩提寺として檀家になってもよいわけです。

私の家のまわりには、お寺がとても多く、夕暮れ時に散歩をしていてふと近所のお寺に立ち寄り、住職さんと二言三言交わしたりしていると、「あー、自分もできたらこういう風情のよい場所にお墓を建てるのも良いかもな~」と思ってしまいます。

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