【私が弁護士になるまで】2回目で背水の陣を引いた司法試験

弁護士イメージ

弁護士を目指すきっかけ

私が弁護士を目指すきっかけとなったのは、小さな時から漠然と「誰かの役に立ちたい!」と思っていたからです。
その後、早稲田大学の法学部に進学し「法律を生かして誰かを助ける!」となったときに弁護士に興味を持ち、目指すことにしました。

 

資格取得のため

弁護士になるためには「司法試験」に合格しなければなりません。

当初は漠然と教科書を読み、暗記して試験に臨むことをしていましたが、今考えると間違った勉強方法だったと思います。
…というのも、法律は単なる定めではなく、その背景に意味があって定められているものです。

その意味を分からずに知識を暗記するだけでは、本当の意味で法律を理解することにはならないからです。

そのことに気付くのに時間を要しました。

法律の条文には意味があることを理解してからは、一見してわからない問題についても、その意味を考えれば、おのずと正しい考えができるようになりました。
そして、そのような考え方を鍛えるために、友人と一緒に勉強して討論をしたり、問題を解いてお互いに検証したりしました。

それからは、法律に対する理解が深まり、結果として司法試験に合格することができました。

弁護士になってからも初めて経験する事件は多数ありましたが、受験生時代に学んだ「法律の背景の意味を考える」ことで、どうしたらよいのかある程度分かるようになっていました。

司法試験

モチベーション

私が受験した当時の司法試験は明治大学法科大学院卒業後、5年以内に3回の受験資格がありました。

逆に言うと、5年以内に3回不合格だと受験資格を失うというものでした。
実は元々予定していたのですが、大学院卒業後、第1回目の司法試験の10日後に妻と籍を入れました。

しかし、実力不足で第1回目の試験は不合格でした。

私は信じていてくれた妻や親族に申し訳なくなり、第1回目の司法試験に落ちたその日に、「次の第2回目の司法試験に落ちたらもう諦めよう」と決意しました。

第2回目の試験に落ちても、もう1回チャンスはあったのですが、あえて背水の陣を引いたのです。

そこから、さらにがむしゃらに勉強をしました。

勉強している間は、結婚をしていたこともあり、私が料理・洗濯・掃除などの家事をして(いわゆる専業主夫です)、妻が毎日出勤して家計を支えてくれました。
そんな専業主夫期間が1年6ヶ月ありながら、なんとか第2回目の司法試験に合格することができました。

後日談ですが、司法試験終了後、1年間の司法修習という研修期間がありました。

実はその間に第一子が妊娠し、誕生しました。

司法修習期間中はさらに勉強が大変な時期ですが、その期間に子どもが生まれたというのは珍しいと思います。
つまり、私は弁護士になる前に結婚して、子持ちになっていたということです。

専業主夫

弁護士になるためには

弁護士に向いている人は、努力を惜しまないことは前提として、表面だけではなく、事件の背景、法律の意味を理解する柔軟さと発想の豊かさがある人だと思います。
また、「依頼者に寄り添える」ことも重要です。

依頼者は、自分の大切なことを弁護士に任せているのだから、その気持ちを理解しなければいけません。

…といっても、私自身もまだまだ経験不足で、これらのことを十分にできているかはわかりません。

しかし、そうありたいと思って、毎日研鑽を積んでいます。

 

弁護士になってから

弁護士になってからは、それまで学んでなかった知識を使うことが多く、また、法律以外のことも学ばなければならず、その点では苦労しました。
特に、学生時代には全くと言っていいほど学んでいなかった「法律の分野」が重要であったり、また、学生時代に重点的に勉強していた知識をほぼ使わないことがあったりと、戸惑うこともありました。

しかし、既に述べた通り、法律の意味を理解すれば、その点も対応することはできました。
よく言われることですが、弁護士はなるまでより、なってからの方が勉強することが多いです。

弁護士バッジ

 

弁護士のやりがい

弁護士のやりがいとしては「依頼者が喜んでくれること」以上のものはありません。

ありがたい言葉だと強く覚えているのが、ある事件で「おかげさまで、ひと一人の人生が救われました」と言われたことです。
私個人の意見ですが、弁護士の仕事は最後に成功したとしても、8割くらい大変な思いをして、2割くらいしか「よかった!」と思える瞬間はありません。

しかし、依頼者から感謝の言葉をいただけるその2割があるからこそ「今後も弁護士を続けていこう」という気持ちにさせてくれます。

藤川弁護士

原・井上・藤川法律事務所
弁護士:藤川 祐士

 

 

投稿者プロフィール

原・井上・藤川法律事務所
原・井上・藤川法律事務所
当事務所はさまざまな分野の法律紛争に対応しておりますが、案件としては相続事件がやや多めになっております。相続対策は早いほど効果的。気になることがある方は一度ご相談ください。平成25年4月 当事務所の弁護士たちで、東洋経済新報社より『新版 図解 戦略思考で考える「相続のしくみ」』を上梓しました。事務所は、アクセスの良い銀座一丁目駅にあります。まずはお問い合わせください。

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当事務所はさまざまな分野の法律紛争に対応しておりますが、案件としては相続事件がやや多めになっております。相続対策は早いほど効果的。気になることがある方は一度ご相談ください。平成25年4月 当事務所の弁護士たちで、東洋経済新報社より『新版 図解 戦略思考で考える「相続のしくみ」』を上梓しました。事務所は、アクセスの良い銀座一丁目駅にあります。まずはお問い合わせください。