【私が行政書士になるまで】隙間時間があれば、ひたすら過去問

資格取得を目指したきっかけ

行政書士の資格試験を受けようとしていた当時、私はそれまで証券会社や自動車関連の会社で仕事をしており、どちらも法律に特に関わらない営業職をしていました。
法学部を卒業したわけではありませんし、仕事の上で証券外務員資格などは社会人になって仕事をする上で必要な資格でしたので、勤務先で業務時間内に研修していただいたりと、それなりに恵まれた立場で勉強をすることが出来ましたが、それは仕事の一環としての勉強であり、自主的に資格勉強というものをしたことがありません。

そんな私が行政書士資格試験を受けたのは、平成14年(2002年)10月、34歳の頃です。

資格試験受験から遡ること一年ほど前、その頃は自動車関係の仕事をしていましたが、子供もおり、会社員としてそれなりに仕事も順調でしたが、なんとなく不完全燃焼のようなものを感じていました。

ただし、仕事が順調と言っても出世頭というわけはありませんし、生活に余裕があるわけでもありません。

当時の勤務先では営業職として北海道から沖縄まで出張し(といっても営業先の多くは首都圏であり、出張は月一位です)18時~19時頃には退社して、同僚と軽く一杯飲んで帰宅するという日々。

時代はミレニアムも過ぎ、子供もおり、「もっと仕事も頑張らなくては」、と思いつつも具体的に何をどうしたら良いのかが解らない中で、なんとなく不完全燃焼のようなものを感じていたのかもしれません。

資格取得イメージ

話は代わりますが父親は都庁の職員(地方公務員)でした。
私が学生の時、就職活動を始める頃に父親から一度だけ「公務員になったらどうだ?」と勧められたことを覚えています。

学生の頃1990年代、今から見れば崩壊していたのでしょうが、まだまだバブル景気に沸き立つ中、私は公務員になるつもりもそのための勉強もするつもりも全くなく、証券会社に入社。
その後のバブル崩壊はご存知の通りで、勤務先も毎年数百億の赤字が続くような状態で否が応でも将来のことを考えざるを得ず、その後転職し当時に至ります。

その当時の勤務先だった西新宿のオフィスからは都庁が良く見えました。

父親を通して公務員の大変さを見ていたので、公務員を目指すつもりはなかったのですが「勉強しておけばよかった」というような漠然とした思いがあったのかもしれません。

勉強イメージ

資格取得のために工夫したこと

前述のとおり「何かしなくては」という想いがある中で書店に行き(当時はまだインターネットにあまり情報がありませんでした)、ふと“行政書士試験を受けてみよう”と思い立ちました。

それまで“行政書士”という言葉は漫画やテレビドラマのタイトルで聞いたことはありました。
調べてみると「官公署に提出する書類の作成」とあり、行政書士業務について「もしかしたら公務員?」と、父親の仕事がまだ影響していたのか、興味を持ちました。

さらに官公署に提出する以外にも様々な書類作成(例えば遺産分割協議書等)が出来るようなことが書かれており、興味を掻き立てられました(…というかそのような様々な書類があることを初めて知りました)。

ただ、社会人として漠然と仕事に焦燥感を感じている中で、「何かをはじめなくては」という想いだけがあったような気がします。

とはいえ、前述の通り法律を学んだこともなく、資格取得のために学校に行くことなど時間的にも金銭的にも余裕がない中で基本書(「基本書」というものも初めて知りました。)を買い求め、どこかで聞きかじった“とにかく過去問を解く”という方法で勉強を開始。とにかくひたすら基本書を読んで過去問を解くという勉強方法です。

通勤時間はもちろん、隙間時間あるいは出張のときこそ「これ幸い」と、往復の飛行機や新幹線の車内でひたすら過去問を解いていました。

過去問イメージ

試験に合格した時の心境

そして迎えた行政書士資格試験。

無我夢中で試験当日手ごたえを感じたかどうか全く覚えていません。
ただ、やり終えた感があっただけです。

結果は無事に合格。

営業職の方であれば「先輩・後輩・同僚と打合せを兼ねて喫茶店にいく」ということもあろうかと思います。
私もご多分に漏れずでしたが「試験勉強中はそんな時間があったら勉強したい」、「過去問解きたい」、という考えが先に立ち、一切そのようなことが無くなり、隙間時間があれば、ひたすら過去問を解いていました。

 

行政書士になってみて

後日談ですが、受験後「田中さんすっかり付き合い悪くなりましたね」と言われました(笑)
私としては進んで資格試験勉強をしていたので、辛いともキツイとも思いませんでした。

当時の私は資格試験に受かることが目標であり、この資格を活かして仕事をするということは考えていませんでしたので、開業するのは試験合格後の数年後のことでまた別の話となります。

今も行政書士として学ぶことは日々続いていますが、資格試験勉強の時ほど勉強したことは後にも先にもありません。

資格試験受験を通して「一生懸命勉強した…という経験を積むことが出来てよかった」と今にして思い出します。

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コスモス行政書士事務所
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